三菱電機がかつて使用していた乾電池のブランドであるVITALが使われているアルカリ、マンガン乾電池です。
市販品ではVITALブランドが消えた後もしばらくは100円均一など一部ルートでVITAL乾電池が出回ってましたが、三菱電機ロゴ変更の際に消滅してしまったので現在VITAL電池は存在しなかったりします
まずアルカリ乾電池であるULTRA VITALから。
MITSUBISHI ALKALINE
この頃の時期にはもう三菱一般用のアルカリ乾電池であるアルカリJシリーズは販売されていたのでその他廉価品などとして流通していたと思われます。(パワーアルカリJシリーズの発売は1997年と割と古い)
ULTRA VITALというネームと書きましたが電池表面のMITSUBISHIロゴの下にはALKALINEと書かれています。
三菱電機株式会社 〄 JIS C8511 392019 T.T.K. MADE IN JAPAN
水銀0使用 ULTRA VITAL LR6(G)/1.5V
こんなパッケージから普通見えないところにULTRA VITALの文字がありました。三洋電機アルカリ乾電池エクセルシリーズも隠れたところにロゴがあったのでそれと同じですかね。使用推奨期限はかなり消えて見えにくくなりやすい本体にインク印刷なので消えてしまって分かりませんが確か2002年頃だったと思います。ということは1990年代終わりに販売されていたアルカリ乾電池でしょうか。
現在の三菱マンガンのデザインでも使われている丸い囲いの中に水銀0使用の文字
使用推奨期限が2002年頃だとするとまだ東洋高砂乾電池が乾電池の製造から撤退していない時期なのでJISマークの略式記号はT.T.K.なっています。
ちなみにこの乾電池のデザインは日本未発売の特殊電池や海外向け電池に使われていたりと割と現役みたいです。
次はマンガン乾電池であるVITAL
型番と色からしてまさかの青マンガンだったりして…
MITSUBISHI VITAL
オリジナルかどうかは分かりませんが、2000年代初期にダイソーにて6本105円にて販売されていました。もちろんダイソーオリジナルパッケージに包まれて販売されていました。この乾電池も一般ルート用ではないためかWIN2Kに記載はありません。
三菱電機株式会社 マンガン乾電池 単3形 R6 1.5V
T.T.K. MADE IN JAPAN 使用推奨期限 01-2004 水銀0使用
こちらの乾電池は上記のULTRA VITALと異なってJISマークがありませんが、なぜか東洋高砂乾電池を表すT.T.K.の文字だけならありました。型番は一応青マンガン相当とされたR6となっているうえにデザインの配色も青色が使われているので本当に青マンガン乾電池相当グレードだったのかもしれません。ちなみに現在もダイソーには中身は同じですがパッケージがオリジナルなPOWERアルカリGがダイソーに2本105円で並んでいたりするので関係は続いているのかもしれません。ほかにダイソーには三菱のマンガン乾電池6P形を置いている店舗も多いみたいですね。
シルバーと青主体のデザインにはなかなか好感が持てます。パッケージの謳い文句は「お買い得」でした。
VITALとULTRA VITALの比較
この画像では見えない裏面側まで含めてものすごく似ています。特に注意書きのところはアルカリとマンガンと種類が異なるので説明文は一部違いますが、文章の配置などはほぼ同じです。
現在は絶滅してしまった一般用の国内産マンガン乾電池ですが、かつてはダイソーなどの100円ショップで普通に売られていたのはすごいと思っています。ほかにもダイソーはこのVITAL以外にも三菱一般用マンガン乾電池やマクセルの旧デザインSuper POWER ACEを販売していたりコストパフォーマンスが高い店でした。(ちなみに上記のマクセル、三菱両方の乾電池は結果的に松下電池工業のOEMだった)
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメントです